スポーツ選手にとって、自身の持てる力を存分に最大限に発揮する事は大変重要であります。その為に 目標に向かって日々、厳しい練習をされておられます。どの様な肉体であれ、足腰や体全体にも疲労は徐々 に蓄積されていきます。
下半身の疲労、特に『股関節・臀部』の疲労はヒザの故障や怪我に繋がっていきます。又、腹部に存在す る『腸腰筋』の役割は、股関節の動きに大きく関わっており、上半身と下半身のバランスを保つ大切な働き があります。アスリートに多いヒザの怪我や故障を抱えていては、思うような練習が出来ません。
言い換えれば現在、股関節の条件が良ければ意識的にトライアングルポイントを刺激する事で、調子の 良い選手・不調を感じていない選手ほど、練習効果が存分に発揮され易くなり、抜群のコンディションを作り 上げる事ができ、アスリートに欠かせない『スピードとパワーそして持久力・瞬発力』が増し、そこには他の 選手と歴然とした差が生まれてきます。
試合で発揮する基本パワーは、柔軟性を帯びた・力強い・キレのある『股関節』から発進されます。その 股関節は非常に強靭に出来ており、少々の疲労の蓄積では決して「へこたれる」ことを知りません。裏を返 せば、それだけ気付かない多くの負荷が蓄積されていき、重たい肉体条件で日々練習をされている事にも なっています。ちなみに、膝の故障は膝だけが原因ではありません。股関節群(臀部を含む)の疲労をキッ チリと取っておかないと回復に時間を要します。
大切な試合を前に、ケガや故障が起こる事も少なくありません。ここ一番で腰や膝などを痛める事は、ある 意味『股関節』の蓄積疲労・『内臓疲労』と無縁ではないでしょう。股関節の疲労を取り、鍛えて軟らかくし、 スムーズに動くようにするほど、体の重心移動やひねり、回転といった動きが滑らかで力強くなります。 問題はその「鍛え方と緩め方」です。 |